サンタクロースとミッキーマウスの関係 夢を壊すのは無知でバカな大人だけ!?

毎年、12月になると起こるこの論争、「サンタクロースは実在するのかしないのか?」。

こんな話を耳にする度に、思い出すのがミッキーマウスです。

「サンタクロースは実在するのか?」とは、あたかも「ミッキーマウスは一人しかいないのか?」と訊かれているように聞こえます。




サンタクロスもミッキーマウスも、どちらも夢を運ぶ存在であり、これまでにも多大な貢献をしてきた人物です。

おそらく、どんな育ちの子供でも、現在の内閣総理大臣の名前や、アメリカ大統領の名前は知らなくとも、サンタクロースとミッキーマウスは知っているでしょう。

今回は、クリスマスになると語られる、「サンタクロースは実在するのか?」との問いに答える代わりに、「サンタクロースとミッキーマウスの関係」について語ります。

サンタクロースとミッキーマウスの関係 夢を壊すのは無知でバカな大人だけ!

サンタクロースとミッキーマウスの関係

私が、まだディズニーでキャストをしていた頃のことでした。

見るからにチャラチャラした男性2人が、これまたベストマッチと思える女性たちを連れて来場した時のことです(どうやら男性はホストのようで、女性は同じく水商売をされているご様子)。

ゲートのすぐ近くで、大きな声で語らう彼らの会話を思い出します。

女性の一人が、キャストに訊きました。

「ねえ、ミッキーって一人だっけ?」

キャストの答えは決まっており、「ディズニーにミッキーマウスは一人ですよ」と答えました。

すると、彼女の隣にいたチャラ男氏が、訊かれてもいないのに図々しくも言ったのです。

「いるいる、めっちゃたくさんいる!」

時刻は2時を少し回った頃であり、来場者の数もまばらで、近くに子供がいなかったのは幸いでした。

ディズニーは夢の国であり、ミッキーマウスはディズニーにただ一人しかいません(世界のいたるところへ同時に現れる事ができるのは、瞬間移動をしているから、と言われています)。

たとえ、チャラ男氏の言葉が事実でも、夢の国では夢に浸るのが大人の対応だと思います。

それをこのど〇ホは、TPOすらわきまえらえない、まるで脳内にウジでも湧いているような答えを、さも自慢げにしていました(汚い言葉ですみません)。

サンタクロースは、ある意味ミッキーマウスと似ています。

ご存じの通りミッキーは、ディズニーが生んだスーパースターで、世界中の人々に夢と幸せを運んでくれます。

そして、サンタクロースも、毎年クリスマスになると現れる、子供にとってのヒーローであり夢なのです(大人にとっては夢を与える側になる)。

方や、一人のカトゥーニスト(漫画を描く人)が生んだキャラクターであり、方や古代の聖職者をもとに作られた架空の人物。

「実在するのか?」と訊かれれば、現実主義者やひねくれ者には、否定されるだけでしかない存在でしょう。

しかしながら、「見えども見えず、聞けども聞こえず、食せどその味を感じ得ず」の喩(たとえ)があるように、その存在を信じない者にはどんな恩恵も与えられないのです。

サンタクロスもミッキーマウスも、それを信じる人にとってはこの上ない幸福に違いなく、実在しようがしまいが、それほど重要ではありません。

とは言え、サンタクロースにまつわる絵本や書籍は数知れず、またミッキーマウスは世界中のどんな場所でも見かけます。

この事実を見てもまだ、「サンタは実在しない」とか「ミッキーマウスはたくさんいる」だとかと言うのなら、それはそう思う者の考え方に問題があるのではないでしょうか。




サンタクロースとミッキーマウスの似ているところ

サンタクロースとミッキーマウスは、色々な点で似ています。

それでは、2人の似ているところを見てみましょう。

サンタとミッキーは似た者同士

1. サンタもミッキーも瞬間移動が得意

サンタは、煙突から忍び込んでもすすひとつ付きません。これは、サンタが瞬時に移動できることを物語っています(しかも、物音ひとつ立てずに動けるのは、この力のおかげです)。

ミッキーも、世界中のディズニーランドに現れなければならず、瞬間移動の達人です。

2. 子供に絶大な人気がある

サンタクロースを信じようが信じまいが、子供はサンタが大好きです。それは、ただプレゼントをくれるからではなく、その人柄と優しさが分かるからに違いありません。

ミッキーも、子供の間では大人気です。国によってはグーフィーの方が人気者ですが、全体的な好感度では、ミッキーの圧勝と言えるでしょう。

3. 誰に対しても同じように「愛」を与えてくれる

サンタクロースは、親の言いつけを守る、賢い子供にだけプレゼントを配ると言われていますが、それは少々違います。たとえ、悪さばかりしていても、ちょっとでも友達に優しいことをしたり、他人に親切にしたりした子供には、ちゃんとプレゼントをくれるのです(サンタには分かっているから)。

ミッキーも、世界中の誰にでも、同じように優しく親切です。たとえ、普段はやんちゃばかりしている子供にでも、彼の態度は変わりません。明るく、ポジティブで、落ち込んでいる子供にでも元気や勇気を与えてくれます。

サンタもミッキーも、肌の色や、人種や、言葉の違いによって接し方を変えたりはしません。いつも笑顔で、あなたがどんなに怒っていても、その怒った顔を微笑みに変えてしまうほどの、大きな「愛」を与えてくれるのです。

4. 友達がたくさんいる

サンタには、多くの友達がいます。彼らと一緒にプレゼントを作ったり、それを配ったりしています。世界中の子供にプレゼントを配るには、それは友達の協力が必要ですから。

ミッキーにも、ミニーを始め、たくさんの友達がいます。ディズニーアニメに登場するキャラクターは、全てがミッキーの友達と言えるでしょう。

大勢の人が支えてくれているので、サンタもミッキーも、心置きなく仕事ができるのです。

5. 映画やアニメの主人公にもなる

サンタとミッキーの共通点と言えば、もはやこれを語らずにはおれません。2人を一躍世界の人気者にしたのは、初めの頃では絵本や書籍、それが後々、アニメや映画となりました。

もちろん、サンタクロースの方が年上ですが、どちらも映画の主演をこなす有名人です(サンタクロースについては、もう少し話が長くなりますが、それはこの後で)。

6. 赤と白と黒が基調となっている

サンタクロースを間近で見ると、赤い帽子に、赤い上着、それに赤いパンツをはいています。手には純白の手袋をはめ、ひげは白く、それに大きくて太い黒のベルトをしています。

ミッキーマウスを見てみると、赤いパンツに、白い手袋、そして彼の体は真っ黒です。

違いと言えば靴だけですが、サンタが茶色いブーツをはけば、2人の姿はほぼ同じ色でできているのが分かります。

7. 大統領にも王様にも会いに行ける

サンタクロースもミッキーも、どんなに偉い人にも会えます。相手が大統領だろうが王様だろうが、サンタとミッキーにしてみれば普通の友達の1人です。しかも、相手がどんなに力を持った人でも、サンタとミッキーの話しならしっかり聞いてくれるでしょう。

いつもは、ただ優しい顔をしている2人ですが、実は相当な影響力の持ち主なのです。

いかがでしたか、サンタクロースとミッキーマウスって、けっこう似たところがあるでしょう!?

さて、それではサンタクロースについてだけ、もう少しお話をするとしましょう。

サンタクロースの真実

サンタクロースの由来

多くの人が知りたいのは、「本当にサンタクロースはいるのかどうか?」ではないのでしょうか。

まずはその答えからですが、サンタクロースは実在します。

ただ、それを信じるかどうかはまた別の話で、空を飛ぶトナカイや、北極に家があるのかどうかなどは、知るすべもありません。

しかし、それを言うなら、この世は知らないことや分からないことだらけです。

一口に「いない!」と言うのは簡単ですが、実際にはサンタクロースとして活動している人がいて、多くの人も認めています。

もし、子供がサンタクロースを信じているのなら、その夢が覚めるまで、そっとしておくのがいいでしょう(夢をぶち壊す権利は誰にもありませんからね)。

では、サンタクロースの由来についてお話しします。

サンタクロースのモデルはセントニコラス?

サンタクロースのモデルとなったのは、3世紀に実在した人物の、聖ニコラス(St.Nicholas)だとされています。

それでは、ここからは大人の話として、一気に夢から覚めていただきます。

聖ニコラスの研究家でもある、アダム・イングリッシュ博士(Dr. Adam English)による書籍を元にお話しします(The Saint Who Would Be Santa Claus: The True Life and Trials of Nicholas of Myra)。

そもそも、聖ニコラスが残した文章(神学についても、詩も、お説教も)は存在しません。

彼に関するストーリーは、彼の死後数百年が経ってから、彼を知らない人たちの手で書かれました。

聖ニコラス本人は、実のところ何も書いてはいなかったのです。

まるで、キリストのストーリーと同じように、誰かが後になって作った物語と言えます。

実在はしたようですが、枢機卿(ビショップ:Bishop)だったかどうかもあやふやです。

なぜなら、当時(AD325)クリスチャンの枢機卿が招集されたとされるニカイア(Nicaea)の会合では、200~300に上る枢機卿が集められたとされていますが、彼の名前は含まれていませんでした。

もっとも、一番初めに発見された名簿は、当時の有名な枢機卿の名前だけが書かれており、それも200名だけだったのです。

少なくとも、聖ニコラスは、当時それほど著名な人物ではなかったという証明になります。

バチカンには、当時の枢機卿の名簿がありますが、聖ニコラスが生きていた頃には作成されていなかったようです。

聖ニコラスは、亡くなるとイタリアのバリ(Bari)に埋葬されました。

しかし、その墓は暴かれて、彼の骨は多くの人によって持ち去られたのです(船乗りが持って帰った説があり、それ以来セントニコラスと船乗りは関係が深い)。

そして、彼の骨の欠片をもとに、持ち帰られた土地でキリスト教の教会が建てられました。

彼が亡くなったのは、343年の12月6日とされていますが(Wikipediaでもそう書かれています)、歴史家によると何ら信憑性はないそうです。

さらに、3世紀中には全く知られていなかった名前(ニコラス)が、4世紀になると急に登場したのもおかしいとされています。

そこで仮説が生れるのですが、4世紀に入ってから、ニコラスという名前を持つ人物が、これまでにない偉業を達成したのではないかと。

有名な話では、三人の少女が売られて行くのを(父親が再婚するのに莫大な結納金を治められず、娘を娼婦とする代わりに金を得ようとした)、聖ニコラスがポケットマネーを出すことで肩代わりした、との話です。

当時の奴隷は、社会的地位が最も低い人であり、この三人は奴隷だったと思われます。

そして、キリストの教えでは、「もっとも小さき者(無力な物、立場の弱い者)を助けよ」と説いていますから、ただその通りにしたのではないかと。

聖ニコラスが行った事かどうかは分かりませんが、こんな話がどこからか持ち上がり、施しが贈り物と見なされ、プレゼントに変わったのでしょう。

そして、名前が似ていることから、聖ニコラスがサンタクロースになり、今に伝わっているというわけです。

他には、体を切断された三人の少年を、セントニコラスが蘇らせたともありますが、犯罪者の体を切る刑罰は、ニコラスが亡くなってから数百年後に登場し、時代的にも全く異なります。

いかがですか、サンタクロースのモデルとなる人物の過去を暴くと、いきなり夢の無い話になりませんか(一説には北欧神話のオーディンだとか)?

現代版のサンタでは、彼を最初に描いたのは、トーマス・ナスト(Thomas Nast)氏で、クレメント・クラーク・ムーア(Clement Clarke Moore)氏の詩からヒントを得て作られました。

当初はレプリコーンのような姿で、服も緑色だったようです(これは、コカ・コーラの宣伝で赤くなりました)。

終わりに

サンタクロースがいるかいないか、ミッキーマウスは一人か否かなど、対して重要なことではありません。

もし、サンタやミッキーについて重要なことがあるとすれば、それは誰かがそれによってインスパイア(ひらめきとか奮い立つ)されて、さらに多くの人に幸せや夢を与えることではないでしょうか。

夢がなければ未来に発展は望めず、目標やゴールは夢が現実化した形でしかありません(その昔、スマホはSF世界の作り物だったはずです)。

子供の夢を壊すのは、いつも無知でバカな大人と相場は決まっていますが、あなたはそんな大人ではありませんね。

子供の夢を黙って見ていられる、広い心と、深い愛を育める大人が増えますように。

そうそう、サンタクロースは、何もプレゼントを運ぶだけではないことを、ご存知ですか?

それでは、フルCGで作られたサンタクロースを見ながらお別れしましょう。




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